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【デザイン】時差式信号機がデザインとしてダメな理由【危険】

時差式信号機にイライラしませんか?

皆さんの周りにもありますか?時差式信号機。

 時差式信号機 - Wikipedia

 

赤信号+矢印だったり、交差点の片方だけ青を延長したり、といろいろ形式があるらしいですが、ここで問題とするのは後者の「灯火が青の時間に差を設けることで右折車を捌く」タイプの時差式信号機です。

 

これ、考えたやつちょっと来いや!といつも思っています。

 

「赤信号+矢印」ならいいんです。交差点としては赤信号だけど、矢印の方向だけは例外的に進んでいいことになっている、ということがわかるから。

「青の時間差」タイプはもうダメ。カス。ゴミ。

もうね、いつもいつも思っているあまりヘイトが蓄積してきてヤバいので、ちょっと吐き出します。

 

だって、対向車線が青なのか赤なのかわからないし。実際ノーヒントでしょ。

振り返って対向車線側の信号が見えればいいけど、いつもそうはいかんだろ。

対向車側が赤になっても、どうせ両方赤だし行っちゃえって突っ込んでくることもあるだろ。

対向車線の右折車が、黄色になったから曲がろうとしたらこっちは青のままで直進車が普通に進んだら事故るだろ。

 

デザインとしてダメダメ

デザイン - Wikipedia

デザインって言葉をデザイナーでもなんでもない自分が使うのはちょっと抵抗あるんだけど、デザインという言葉は見てくれのことだけを意味しません。

僕の好きな番組にNHK教育の「デザインあ」というのがあって、美術とか音楽っぽいアート寄りのところも、問題解決のための手法としてのデザインってどういうことかというところまでも、わかりやすく示してくれる。

www.nhk.or.jp

 

で、交通をどう捌くか、というのは社会的なデザインの話なわけです。

道路の交点に、信号機を置くというのも、ロータリーを置くというのも手段であって目的ではない。

 

で、右折車が多い交差点があって、対向側の交通量が少なければ良いのだけれど、対向車もそこそこ多いぞというときは、右折車のせいで詰まるわけです。

この解決のためには右折専用レーンを置くのが一番ではあるけれども道幅がそれほど取れないぞ、というようなときに、時差式信号機を置くぞ、となる。

右折車だけが進める時間を作ることで詰まりの原因である右折車を捌くわけですね。

 

それでさ。

赤信号になってから、矢印出すのはいい。いったんみんな止まるから。

その後で「右折車だけ行って良し」、これわかりやすいよね。

 

「片方だけ青を長くすればいい」というのはね。直感に反するんだよ。

 

基本的には交差点の信号って、直角に交差する側とは赤青逆の状態になっていて、対向する側とは同じサインが出ているもの、という前提があるわけでしょ。

なら、っていうのがお約束なんです。

なのに、のままな状態でになったかどうかなんて、わかんねーって。

対向車線がスピード緩めたら、止まるのかな?って思って、あ、向こうは赤なんだな(多分)って推測して動き出すことになるわけです。推測って何よ?って話ですよ。

対向車側が赤になりましたよ、反対車線は止まることになっているので右折していいですよ、っていうなら出せばいいじゃん。

 

 

信号機の発する情報というのは、円滑な交通の基礎となるものです。青なら進んでよし、赤なら止まれ。そこにはプラスアルファの意味はなくてシンプルだし、そうあるべきなのです。

もちろん信号が青イコール「進んで大丈夫」を意味しないので、実際には状況に応じて、となるわけですが、本来、「今こちらの車線は進んで良いことになっていますよー」という情報は、信号機が提供すべき、しなければならない情報なわけです。

なので、基本的には目線の端で青か赤かをとらえれば十分で、注意力のリソースは歩行者とか周りの車とか、ほかに向けることができる。

 

ところがこの時差式というやつは、

「アナタカラ見テノ信号ガアリマス」

という情報しか提供しないくせに、

「対向車線ハデショウカデショウカ?サア、ドッチ?」というクイズをぶつけてくるわけですよ。

いらんわ、そんなん。今求めてないわ。

 

そこに余計な注意力を割かなければならないことでドライバーに余計な負荷をかけるし、誤認すれば即事故につながるし。

「信号機そのもの」から「信号機が伝えるべき必要な情報」を読み取れない時点で、デザインとしてきちんと機能していないわけです。

一方で、赤信号+なら、対向車線も右折が出ているかもしれないけど、交差点全体としてはになった、ということは読み取ることができるわけです。

 

 

 

コストの問題でできないというなら、せめて青信号を点滅させるとか、青+赤色点滅にするとか、そのへん新しく全国統一ルール作って、対向車線の信号の状況について何かわかりやすいサインを出しておくれよ、と思うわけです。

 

ここ北海道でも外国人観光客が増えて、団体バスツアーより個人客が多くなってきている中で、外国人がレンタカーのハンドルを握る機会も増えています。

外国での時差式信号機の状況というのがどうなのかわかりませんが、漢字だけで「時差式信号機」って書いてあったってわかりゃしませんって。

マジでこのせいで大事故が起こる気がしてならない。

北海道警察に限らず、警察庁さん、何とか考えていただきたい。本当頼みますよ・・・・