まさに今、Sunny

どんよりしたモノ吐き出せばきっと晴れるさ頭の中

【映画】シン・ゴジラ 鑑賞案内 ~絶対に観るべき人、観るべきでない人~ 

 

今週のお題「映画の夏」

さて。話題のシン・ゴジラです。

 

www.shin-godzilla.jp

 

あなたがまだ観ていないなら、こんなところでネタバレを見ずに映画館へGO!してください。そのほうがインパクトは大きい。

 

とはいえ、事前情報なしで見に行くのは勇気がいるもの。

それは、自分の求めているような映画かどうかがわからないから。

映画の満足度とは、まずは自分がその映画に期待する要素が含まれているかどうか、そしてその水準が満足いくものかどうか、で決まると思う。しかし、払ったカネと時間は戻ってこないので、だまされたような気分になるととても失望する。

そういう意味では映画とは、欲しいものが入っているかどうかわからない一昔前の福袋のようなモノだ。だから、ある程度の担保として監督やら原作やらを参考に、CMや予告の雰囲気も踏まえて観に行くかどうかを決めるものだと思う。

 

それがネックで観に行こうかどうか迷っているうちに公開が終わる、ということもよくある。自分にとっては2014のハリウッド版ゴジラ、通称ギャレゴジがそうだった。

 

なので、ネタバレの前に、こんな要素は入っているとか、これを期待するならやめとけとか、そういうことを書いておくことにする。自分に合いそうかどうかは何となくわかるんじゃないかと思います。どうせ観るならIMAXとかでやっているうちのほうがいいからね。

ただ、要素を書き出すということは若干でもネタバレとなる感はあるので、一切見たくないならとにかく観ろとしかいえない。

 

 

シン・ゴジラはこんな映画~鑑賞案内~

【短評】

端的にいえば初代ゴジラを現代日本でリブートしたものといえるかもしれない。

劇中ではゴジラは歴史上はじめて登場するが、それを描く側は連綿とした特撮作品の歴史、エヴァンゲリオン、3.11、パシフィックリムの衝撃、2014版ゴジラを経て、それらを完璧に消化しきった上での会心の一発を放ったと評価する。個人的には最高すぎた。

 

まあ、はっきりいって観る人は選ぶと思う。作品として「頭空っぽでも楽しめるエンターテイメント」では全然ない。

ちゃんと見ようと思うとものすごく頭も使う、というか劇中の会話の情報量が半端じゃないので、深く味わいたいオタク気質の場合は、自分のヒアリング能力、理解能力をフル稼働させることになる。

あ、でも雰囲気だけ味わう分には頭痛くなることもないです。会話は流しとけばいい。

それでもリアル感、シリアス感、絶望感を堪能し、いろいろ考えさせられる映画。爽快なカタルシスとは異なる種類の快感だな。

 

入っている要素

  • 古き良き特撮映画への憧憬
  • 「あ、日本終わった」感
  • 未曽有の危機に立ち向かう集団としての日本人の姿
  • 初代ゴジラの持つ生々しさ
  • 現実的な災害シミュレーション
  • 専門用語飛び交う会議と政治ドラマ
  • 伊福部昭
  • 庵野テイスト
  • イーオンで学んだ英語

含まれていない要素

  • 爽快痛快なアクション
  • 立ち上がったのはごく普通の一人の男。だが彼は英雄となった。
  • 謎の美女とのロマンス
  • 世界最高のCG
  • 怪獣同志のド迫力バトル
  • 空想科学成分(超兵器とか)
  • キッズ・ファミリー向けワクワクほんわか成分
  • ハム太郎
  • ネイティブも納得の英語

 

要素についての解説

さて色々書きましたがこれだけだと何のこっちゃなので、一つ一つザクっと解説。

入っている要素のほうから。

 

  • 古き良き特撮映画への憧憬

これはまあ特撮オタクである庵野監督の趣味がよく出ているので、そういうのが好きな人は見といて損はない。これだけCG全盛の現在、今更当時の特撮で作ってしまうことはできないが、そういう雰囲気はうまく出している。ちょっとチープな部分もそれで誤魔化せる、ともいえる。

いちいち出てくる機械とか場面に明朝体のテロップが入るとかね。あと効果音とかも現代のものではなくあえて「昭和特撮で人が作って再現していた音」の雰囲気だった。ゴジラの足音とか爆発音ね。

  • 「あ、日本終わった」感

3.11のあのとき、被災地にいた方々には失礼ながら、テレビ越しであってもフクシマの被害の甚大さと、原発が吹っ飛んだという「ありえない、あってはならないはずのことが起きている」感はものすごかった。今作は明らかにフクシマを踏まえてのもので、ゴジラこそ現実にはないのかもしれないが、実際にそれに近いことが起きているのだという圧倒的な現実は、鉛でも飲み込んで胃のあたりにつかえているような感覚を与える。おそらく最初のゴジラが公開されたとき、戦争の記憶も残る中で、第五福竜丸が水爆実験の影響で被爆したという時代背景もあって、当時の国民だけが感じることのできたリアル感と近いものがあると思う。

 

  • 未曽有の危機に立ち向かう集団としての日本人と、支援する国々の姿

絶望的な中でも希望を抱けるのはなぜだろうか。今作では主人公こそいるが、超人的な活躍とかアクションをするわけではない。一人の英雄ではなく、チームとしてあがく姿がそこにある。名もなければ顔も映らないかもしれないが、確かにそこにいて、日本の未来のために懸命にあがく普通の人々の気配がある。みんな、自分のできること、やるべきことをやっている。愚直に、懸命に。そういう姿にこそ人は心打たれ、助けたいと思うのではないか。最初から他人を当てにする奴なんて誰も助けたくないんだ。

 

1954年公開の初代からずっとゴジラは、核、原子力の影響を受けたという設定であったが、描かれ方はずいぶんと作品によって異なる。初代ではゴジラ対人類が描かれる。

怪獣バトルが人気になって、特撮ヒーローが描かれるようになるとリアリティよりも楽しさを重視した作品になっていくが、どうにも子供っぽい雰囲気にもなり「大人の観るものではない」という雰囲気になり、低迷し制作は休止される。1984年、しばらくぶりに作成された作品は初代に近いノリで、敵怪獣もいないが、初代の迫力というか雰囲気を持つまでには至らなかったと思っている。

今作は、先にも述べたように、フクシマを経験した日本人にしか作れない、そして感じ取れないリアル感をまとっている。これは初代にも通じるリアル感、生々しさといってもいい。DVDで後から見ても何か感じるものはあると思うが、できるなら今劇場で観たほうがいい。

 

  • 現実的な災害シミュレーション

東京都民全員をすぐに非難させろとか言われても現実には無理だ。東京だけではない、大都市はどこも現実には危機に極めて脆弱なのだ。見ないふりをしているだけ。

最初は大したことはない小規模な自然災害だと判断しながら、官邸や政府の動きが描写されていくが、事態が悪化していくにつれて災害対応がいかに困難なのか見て取れる。最後は住民の自主避難に任せるしかない、とか。

最初しばらく緊急閣僚会議やら対策会議やら、会議場面ばかりだが、実際にこのように動いていくのだろうなと思わせられる。執拗なまでの描写をくどいと感じる人もいるかもしれないが、ゴジラという虚構に対し、対応する日本のリアリティにつながっている。

  • 専門用語飛び交う会議

おそらく異常なレベルで頭にすんなり入ってこない単語を高速でしゃべる官僚たちの会話やカタい法律的な言い回しなどが飛び交う会議場面が続く。用語をいちいち理解する必要はなくて、雰囲気だけでいいんだけど、理解できる人にはより深く楽しめるような重層的な作りをしているんだと思う。そういう業界の人は雰囲気出ているなあと思うんじゃないだろうか。

情報量が半端じゃないので、掘り下げたい人はどこまでもイケそう。その分、日本語ネイティブじゃない外国人やおこちゃまにはキツすぎる。マセていて政治やら科学に興味のあるタイプの子どもなら、高学年なら何とかいけるか。

 

詳細はここでは書かない。

ゴジラといえば伊福部昭、という人は観とけ。

あと、自衛隊を見ると頭の中に伊福部マーチが・・という人も。

 

あまりエヴァは詳しくないのだけど、いかにもそれっぽいテイストが感じられる。別にエヴァをやろうとしたのではなくて、監督がエヴァの人なんだから同じような雰囲気が出るんだと思う。バックボーンは特撮趣味にあるんだろうから。

  • イーオンで学んだ英語

石原さとみの役柄は日系アメリカ人。頑張ってはいるけど、ネイティブの発音じゃないのは否めない。

役柄と演技まで酷評する意見も見たけど、ダメなのは発音だけだと思う。浮いているキャラなのは意図してのものだと見る。

 

以下、入ってない要素。

  • 爽快痛快なアクション
  • 立ち上がったのはごく普通の一人の男。だが彼は英雄となった。
  • 謎の美女とのロマンス
  • 世界最高のCG

このへんはハリウッド映画のテンプレですが、そういうものが好きなら別の作品をオススメします。っていうか同じことやってもしゃーないんです。

予算規模も全然違うんだから同じ土俵では勝負にならない。

日本でしかできない、日本だけの魅力的な作品を作るんだ。純度を上げるには、ハリウッド要素は不純物でしかない。っていうかこういう要素、テンプレすぎてちょっとB級の匂いすらしてくる。

CGについては今日本でできる精一杯頑張っていると思うんだけど、ちょっとでもCGっぽさが出ていると蕁麻疹がでるという人はやめといたほうがいい。メリハリつけていると思うけどチープな場面もある。でも、虚構としてのゴジラを描いている場面だからなのかもしれない。

 

  • 怪獣同志のド迫力バトル

今作はそっち系じゃないので、パシフィック・リムとギャレゴジ見とけばOKです。

  • 空想科学成分(超兵器とか)

これ僕も割と好きなんだけどリアリティを損なう面は否めないので、今作には一切入れてないんだと思う。実際にはない兵器もあるけど既存のモノを流用していたり、現実の延長線上で実現できていておかしくないモノに留めていることでリアリティが増す。

でも特撮っぽさを出すための演出では、そういう雰囲気は味わえると思います。電車でGO!

  • キッズ・ファミリー向けワクワクほんわか成分
  • ハム太郎

はい。おとなしくファインディングドリーを見てね。

子供向け成分はほぼ0です。オトナのためのゴジラです。

昭和のコミカルで子どもの味方なゴジラはここにはいません。

  • ネイティブも納得の英語

 

許してあげてください。

ハリウッドであえて使わせる日本語とおなじようなモノ、こっちの客に雰囲気だけ出ていればいいんです。ヤボな突っ込みは無用(涙目)

 

むすび

というわけで参考になれば幸い。

うーん十分長くなった・・・

詳細なレポ、レビューはまた今度。

 

 

 

【お出かけ】北大植物園で食虫植物を観る

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札幌都心部に広がる北大植物園。
子どもたちが保育園で遊びに行き、食虫植物が沢山あると興奮気味に教えてくれたので、行ってみたいと思っていたので、今回遊びに行ってみました。


園内はとても広いです
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全部見るのは無理なので、食虫植物のところを中心に。
沢山栽培?されています
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モウセンゴケはべたべたした粘液で虫を捕えると、クルクル丸くなって取り込みます。
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ハエトリソウです。
これが2メートルくらいあったら恐怖ですね。
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栽培種では赤いものもあるようです
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ウツボカズラはこんな風になります
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中になんか入ってますね
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こちらはオジギソウです。
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触ると
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畳まれちゃいます
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温室の池ではハスが咲いていました。
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街中とは思えない緑の濃さで、ちょっとした散策に持ってこいです。

【キャンプレポ】道民の森 一番川自然体験キャンプ場

先々週は「道民の森 一番川自然体験キャンプ場」で今季初キャンプでした。

オートキャンプ場と隣接したフリーサイトで、管理棟は中間にあります。

↓これはバーベキュー炉も備えてある避難小屋
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金曜日に行ったのでガラガラ^_^;
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カップルとソロの方がそれぞれ1組で、ウチを含めて3組のみです。ただ、隣のオートキャンプ場のほうには何組かファミリーも居た様です。

これがウチのサイトです。
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テントは張るのが簡単と有名なモンベルのムーンライト7型です。やはりテントは楽々張れますねー。
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が、今季初キャンプだけあって、久々すぎてタープとの連結に手間取り、設営全体ではやや時間がかかっちゃいました。
タープの張り方が下手くそなのはご愛嬌。
キャンプスタイルはまだまだ模索中。キャンプギアについても気が向いたら書きます。

川遊び

ここは一番川という名がつくだけあり、すぐ横に渓流があって、気軽に水遊びできます。
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ただし親水広場ではないので、子どもを遊ばせるならちゃんと見てないと危険です。オートキャンプ場のほうは整備されているらしいので、小さい子はそちらがベターかも。
実際、小さな怪獣さんは足を取られて転んだ拍子に、流されかけましたΣ(゚д゚lll)

五右衛門風呂

昨年初めて訪れ、今回は2回目の訪問になりますが、ウチ的なここの目玉は何と言っても五右衛門風呂体験です。
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もちろん温泉ではありませんが、薪で風呂を沸かすという体験、滅多にできませんよね。
ってか薪割り自体、薪ストーブのあるお家でもなければすることはないですよね。
日ごろのスイッチ1つで風呂が沸く生活がいかに便利で楽で、でも生きるために必要なことを忘れかねないものなのかを教えてくれます。

え?面倒?
そう、七面倒くさいです。
でも、子どもたちはこれが大好き。
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キャンプそのものを、自然の中で生活することと捉えると、何が楽しいのか?

それは、年間何十泊もするハードキャンパーを除いたごく普通のファミリーキャンパーにとっては、日常から離れた特別感を味わうことだと思います。
そして五右衛門風呂は、面倒だからこそ、普段のお風呂と比べて、快適性では到底及ばないけれど、気持ち良さは遥かに勝り、日常と異なる特別な感じをたっぷり味わえるというわけです。
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ハエの多さがちょっと残念

というわけで。
とてもいいキャンプ場ですが、大量のハエが!!昨年はこんなことなかったんですが、時期の問題でしょうか。

ハエが、こんなにも、
うっとおしいものだとは( ̄◇ ̄;)
隙あらば視界にあるもの全てにハエが止まるというのはちょっと...

ササッと網でこれくらい採れます。ハエが。
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後で調べてみるとハエトラップを作って罠に誘引しちゃうという手もあるそうです。今度試してみようかな。でもトラップの中はおぞましいことになりそうですが。

ごはん

しまった、カレー撮り忘れた^^;
ウチはいつも飯盒でご飯を炊き、カレーを作ります。(奥様が)

焼肉は、まだ怪獣どもが肉食に覚醒しておらずそれほど食べないため、おまけ程度です。

ですが今回は、どうせなら美味しいのを食べたい!というオトナの欲望により、初の牛肉ステーキです!
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食後は焚き火でマシュマロを炙って、クラッカーとチョコで挟んでいただきます。
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翌日は雨の予報なので残念ながら1泊で撤収。
帰る頃には豪雨になっておりました。オートの方は当日到着して設営しているファミリーもありましたが、大変そうだったなあ。

つかの間でしたが、リフレッシュできました!


【お出かけ】サイクリングと知事公館と、カラスも子育て頑張り中

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今日は大きな怪獣さんの本格的サイクリング公道デビューで、北海道知事公館にお邪魔しました。
芝生が激しく綺麗なお庭です。
右下には、怪獣さん曰く「タマゴ」(大理石でできた安田侃の作品です)が、鎮座しているのも写ってます。

写っている瀟洒な建物が知事公館です。
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いやー、特に何もないんですが、ちょっとしたピクニックには最適です。

わざわざ観光に来た人が寄るとは思えない穴場的スポットですが、地元民にとっては使い勝手の良い、ナイスなスポットってありますよね。
ここもまさにソレです。

反対側に目を転じると木立と散歩道、庭内には小川も流れております。
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さて、お弁当というほどでもないですが、おにぎりなんぞを食べておりますと、ヤツらが姿を見せました。漆黒の翼に身を包む凶鳥。
枝の上から様子を窺ってます。

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とは言っても、成人男性が警戒を怠らなければそうそう食事をインターセプトされることはありません。

ちなみにピクニックなどでのカラス対策について、以前書いた記事はこちら↓です。


とか言いつつ、実は今回ちょっと危うかったです。

今回のカラス君ですが、なかなか腹芸もお上手でした。
スッとぼけて「ソチラにはキョーミありませんよ、あ、なんか落ちてる」みたいな感じで、あっちへトコトコこっちへブラブラしながら、少しずつそれとなく近づいてきます。
これも、こっちの警戒が緩むのを待っている、と思っておいたほうが良いでしょう。

しかし、警戒怠りなく食事を済ませることに成功。
ふん、何のことはないな。
しかし、これが油断の、第一歩。

怪獣どもが遊びだしたので、この写真撮るのに一緒に近づいてみました。
近くに寄ったところで、サッと飛びたち、何とこっちにはまるで目もくれずに、ベンチに置いた荷物のそばへ!!

幸い、食べ終わって片付けた後で、そのまま持っていけるようなモノが剥き出しにはなっていなかったため、ヤツは一旦近くの地面に着地しました。
恐らく、そこから荷物の様子を観察し、飛びかかってバラして中身をせしめるというプランだったと思われます。
一旦慌ててダッシュして荷物側に戻りましたが、何とフテブテしいのか、カラス君は全然離れようとしないのです。
このときの距離はおよそ1メートル強。

こいつ、ニンゲン慣れしてやがる・・・

ですが、このままビビって逃げるわけにもいきません。
おそらく僕が前回カラスを見事に追い払ったことで得られたであろう怪獣さんたちからのわずかなリスペクト、すなわち父の沽券にかかわるのです。

先ほどまで羽織っていた上着を手に、マタドールのように構えます。

我ながら、これは一石三鳥くらいの名案だと思うのです。あ、石じゃなく服だから一着三鳥?

  1. 上着を広げて構え、バサバサすることでこちらをより大きく見せる
  2. バリアとして前面に立てて、こちらにとっての脅威である、爪とかクチバシといった鋭くて痛そうな相手の武器を無力化できる
  3. 投網の要領で、投げて被せてやれば捕獲も可能(やらないけど)
ということで投げるモーションをしてやると、ようやく諦めて離れてくれました。

それでも7,8メートルくらいの距離に止まっています。こちらではない方を見ていますが、まだ油断を誘っているのでしょうか?

と、そのとき突如飛び立ち、
ガァガァガァガァ
大声をあげながら、僕から見て右のほうへ飛んでいきます。

飛んで行った先を見ると、この庭園の敷地は結構広いのですが、向こうの端の方にもう一羽カラスがいて、どうやら男性と威嚇の応酬をしていました。そこに加勢に行ったのでしょう。

男性は石を投げつけて応戦していますが、前後を挟まれ苦戦の模様。やがて男性は退散。

ふむ。
こっちも威嚇するのはいいけど、やりすぎて本気で反撃されたのだろうか?
安易に威嚇するのも良くないのかもしれん。
しかし凄い鳴き声だったなぁ。

その後しばらく遊んでいたんですが、
また
ガァガァガァガァ
見ると今度は高齢の男性が、先ほどの男性がバトルしていたのと同じあたりでカラス君たちに襲われています。
男性はやはり威嚇というか攻撃する素振りを見せていますが、カラスは怯むところか怒っているようです。


ん?
先ほどの男性もそうでしたが、カラスの攻撃モードがちょっと尋常じゃないです。
あわよくば美味しいエサをゲットできれば、という僕とのやりとりとは明らかに違い、カラスの様子からなにか必死なものを感じるのです。

ここでようやく僕は一つの仮説に至ります。
あ、巣があるんじゃないか?

おそらくコンビを組んでいる二羽は、つがいなのでしょう。
場所が同じあたりで、普通はカラスにとっても怖いはずの成人男性が襲われていることからも、カラスの側に攻撃を仕掛けなければならない理由があるということなのでしょう。

そういえばその直前、カラスが警告を与えるような鳴き方をしていたように思います。
カァ〜という普段とは違い、
カァカァカァ
と短いピッチで鋭く鳴くようです。
どんな鳴き方かは、YouTubeあたりで調べてみてください。


このとき人間側がサッサと離れればそれで終わったのでしょうが、気づかずにさらに近づくとカラスもやむなく攻撃というか威嚇をしてくるわけです。

しかし、攻撃された人間の方は、
イキナリ何しやがるこのカラス!
と、なっちゃうわけです。
まあこれも仕方ない、とは思うんですが。
で、ここで反撃しちゃうんですよね。

そうなるとカラスの方としてはもう必死なわけです。
あ、こいつマジヤバイわ。
マジもんで敵だわ。エネミーだわ。

人間の世界で言えば超巨大な宇宙戦艦みたいなのが安全圏を超えて侵攻してくるわけですね。
それに対し散々、そこからは近寄るなと警告を与えた。
それでも近づいてきたので、やむなく威嚇射撃したら、相手は実弾で攻撃してきたわけです。
そりゃもう、戦争しかなくね?

ということで敵認定されてしまった人間に対しては、執拗な攻撃が続くわけです。
通常なら何ともないような距離まで離れても、まだ攻撃は終わらない。
防衛戦では、一度緩衝地帯を超えてきた敵は、緩衝地帯ギリまで下がっても許してはダメで、敵地まで追って叩くのが鉄則なのです。


ってことでカラス君たちも、子どもを守らんと必死なんやろなと。

でも、おじさんもおじいちゃんも、フツーに散歩してただけだったんだろうなぁ。ついてないというか不幸な出会いというか。
でも、こういう目にあった人の何割かは、施設の窓口に苦情を入れるはずです。

カラスに襲われたぞ、あんな危険なのを野放しにするとは何事だ、すぐに駆除しろ!ってね。

でもね。
カラスはきっと警告もしていたと思う。
それを、読み取ることができていれば、避けられたんじゃないか。そんな気がします。

家のそばとか、どうしても通らなければいけないところに巣を作られるとちょっと堪らんわけですが、人間の方がちょっと心得ておくだけで避け得る衝突も随分あるのではないか、と思った次第。

きっとトラブルも増えているでありましょう。カラスとの付き合い方、とか、こういう鳴き声は要注意とか、そういう教育もあって良い。



そして何となくですが、僕は今日、カラスとそれなりにコミュニケーションできた気がする。


なぜそう思うかというと。 

カラス達、おじいちゃんとのバトル中、すぐそばにいた我々には攻撃してこなかったからです。

すぐそば?あれ?
そうです。それなりに遠くでバトルしていたはずだったのですが、ある事情により、戦場が我々のすぐ近くに移動してきたのです。

で。カラスは、あ、こっちにも人間がいるな、という程度にはこっちを見ていましたが、攻撃の意思はないようです。ただ、こっちも加勢して手出しをするのかどうか、見極めようという意図は感じられた。

で、僕としても別に
よそのじいさんのためにカラスと戦うギリはないわけです。

カラスを睨むこともなく、敵意のないことをアピール。ただし、とばっちりで攻撃されれば子どもを守らないといかんので警戒はしつつ。
するとカラスもじいちゃんとのバトルに集中する感じでした。

なので、便乗して「カラスめ!」なんて言い出した怪獣どもを軽くたしなめる。
内心、「カラスはそこのおじいちゃんを狙ってるだけだ、お前達は離れていれば安全だ、変に刺激するな」と言いたいけど言えず。
それとなく、もう行こうか、と、誘導しその場を後にする。

という具合に、僕とカラス達は、空気を読み取って対応したわけです、お互いに。



そして約1名、空気を読み取れなかった人がおりました。



えっと。




そこのおじいさま。


頼むから。


カラスとバトルしながらコッチに寄ってくるのやめてください!!
子ども連れを巻き込まないで!!


マジ勘弁しろよもう。意味わからんわー。

おじいさまときたら、近くに向かってきたときの僕の冷たい目線も意に介さず、どんどんこっちに来るんです。親子連れの団欒の場に、殺伐としたバトルを持ち込むわけです。
というわけで、離れていたはずの戦場が近づいてきたのでした。

で、どっちかというと僕は、おじいさまよりもカラスとのほうがよっぽど通じ合った気がするわけです。


【間違い探し】誤植はどこにでも突然に【ダウト!】

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突然ですが問題です。
この写真にとある間違いが隠されています
どこでしょう?
【制限時間 3分】


と、まあ。
誤植というのはどこにでもあるものでして。
多分、日本語変換ソフトがやらかしてくれることが多いのかな?
それにしても、なぜよりによってその変換をしちゃうのか・・

【観光】札幌で自然散策するなら穴場はココ!【旭山記念公園】

札幌の中心部からほど近くにある旭山記念公園、今回は昼間に行ってみました。
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前回の写真↓と似たようなアングルから。
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前回、夕方の訪問はこちら↓

展望台から。遮るものはなく見晴らしがいいです。標高は137.5メートル。
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が、しかし。
今回は展望台だけが目的ではないのです。
前回お伝えした、遊歩道というか散策路を探検してみました。 
一応、園内の面積は20ヘクタールくらいあるそうです。ちょっと一気に全部は回れませんが。


公式サイトよりマップです
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この公園の良いところは山なのに駐車場が整備されているところですね。上の方の第1駐車場から展望台まで100メートルもありません。
なお、藻岩山という山への登山道にもつながっていますので、登山するならここの下の方の第2駐車場に停めるのが良さそうです。今度やってみよう。


↓展望台からつながる歩道橋です。
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これを渡ると散策路になっていて、ちょっとした山歩きが出来るんです。

どれくらいかというとこんな感じ
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右下を覗くとアスファルトじゃない道も見えます
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この辺がだいたい駐車場から子ども連れて5分くらいの地点でしょうかね。

さらに進んでいくと白樺が立ち並びます
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青空に映えますね〜
ただし花粉症のワタシにはやや毒デス

しばし行くと山小屋ならぬ管理小屋兼休憩所?です。ここの前で夜に星空観察とかもやっているとのこと。マップだとB地点ですね。
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この前日がかなり暖かいというか暑い日だったせいか、あたり一面セミの合唱がかなり凄いことになっておりました。

で。
以下、ムシとか苦手な方は閲覧注意です。




E地点からA地点に向かう途中。
ふと傍の木を見ると。



ん?
何かある?



ジャン!

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セミの抜け殻です。

しかも数がちょっと半端ない。
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わらわら
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ウジャウジャ
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まだまだ
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その辺の木にかなりの密度で付いています。
前日かこの日かに羽化したばかりだったのでしょうか。

思わぬお宝発見!に狂喜した大きい方の怪獣さん、せっせと採取しました。
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いや、そんなにどーすんのさキミ(^_^;)
大漁すぎてアジアの屋台の昆虫揚げみたいになってるけど。
食べるんかい?

そんなこんなで抜け殻ハントを満喫し、ようやく移動再開。大漁ゾーンをすぎて少し行くと東屋がありました。ちょっと宮崎駿チックに感じるのは僕だけ?
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マップだとA地点ですね。風の丘というところです。

その後もしばし歩きまわって、展望台のふもとの噴水に出ました。マップではK地点です。
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この日は前日より肌寒く、風も出てきていたんですが、子どもには風など何のその、水に入って喜んで遊んでおりました。
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ということでかなり盛り沢山ですが、この日の所要時間は2時間くらいでしょうか。
サクッと楽しめるけど満足感は大きいので、また行ってみようと思います。



【お祝い】誕生日ケーキはお手軽デコレーションに挑戦

少し前のことですが。
大きな怪獣さんの誕生日ケーキです。

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以前の記事同様、市販品のケーキを本体にしています。

今回はこちら、道民にはお馴染みの六花亭から、長芋入り抹茶シフォンケーキをチョイス。
長芋?と思うかもしれませんが、膨らませるための膨張剤を入れずにフワフワのシフォンにするため、長芋を使っているそうです。
ちなみにこちらの通販ではメープルと紅茶はありますが、抹茶は5月限定ということで既に締め切り過ぎて売ってないみたいですね。

半分の厚さで切って、間にクリームを挟む。
クリームは冷凍ホイップクリームです。
上もクリームで飾って、お菓子コーナーのチョコプレートとイチゴを飾り付け。
大きな怪獣さんとしては、自分自身のケーキを飾り付けするのも楽しいみたいです!


我が家のビールマエストロたる彼ですが、最近は美味しそうに注ぐよりも限界にチャレンジを優先してしまいます(^_^;)
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表面張力を極めてやる!
いや、泡少ないです。。。
前みたいにフツーに入れてくれぇ。